2006/06/26

Blogger が筆を置くとき

Tociyuki::Diary

一人の blogger が筆を置いた、といえばそれだけなのだが、一部始終を見てしまったのでいたたまれなくなった。

最近、あちこちで話題になっている南堂久史さんのトンデモ「シュレーディンガーの猫の概要」に対して正義感を発揮してしまったのか、量子力学について簡単なエントリーをあげたのが事の発端。その後、コメントでエントリの間違いを指摘されて、一旦は「母校の名誉のため、量子力学についてはもう何も書きません」と書いて話は終わったかに見えた。しかし、その後も、その過去のエントリを修正するためと、自分の間違いを正すために次から次へとエントリを書き続け、一部の有識者に間違いを指摘され続けてしまった。
最後は、「(自分の)経歴に見合うレベルを維持し続ける努力を怠った人間であることを痛感した」として経歴欄を削除、「自分に何かを語る資格はない」としてエントリに「取り下げ」の旨を記載と、徐々に自虐的な行動がエスカレートしていった。ついさっきまでエントリ自体は「自分の軽率さをさらしておくため」として保存されていたが、とうとう「すべてのエントリを削除し、更新を停止」ということになってしまった。Perl に関するいくつもの素敵なエントリとともに。
なにが彼をここまで追い込んでしまったのかは判らないが、誰にだって間違いや勘違いはあるし、大学(院)を出て 10年以上もたっていればかつての専門分野であったとしても誤謬は避けられない。もっと気楽に、「こんな奴が何か技術情報提供しようなどとおこがましいにもほどがあると思わないでもない今日この頃です」くらいに考えてはいられなかったのだろうか...。

「母校の名誉のためにもう書きません」と書くだけの冷静さがあった段階で本当に止めておけば、こんなことにはならなかったのにと思うと残念でならない。いつの日か、また情報を発信することへの意欲を取り戻してくれることを願う。

6/27: その後、Perl 、Ruby 関連エントリーは復活。今後追記していく元気はまだ取り戻せていないようだが、まずは良かった。

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