2006/07/01

RSS フィードよりニュースレター?

Alertbox: ニュースレターが受信トレイの中で生き残っていくには(2006年6月12日)

Alterbox は、RSS フィードに批判的なようだ。曰く、「日々、溢れんばかりの情報に囲まれて既に嫌気のさしている人々にとっては、(RSS フィードのような)さらなる情報ソースの登場は不快でしかない」、「メール配信なら、アーカイブしておけるので、読むのを後回しにすることも容易だが、RSS フィードは刻々と更新されてしまう」。しかし、これは少し妙な指摘だと思う。フィードは、そもそもが日々溢れんばかりの情報に囲まれて既に嫌気のさしている人向けのソリューションなのだから。これは、(かつて e-mail の便利さに気がつかない人がいたように)単に RSS フィードの便利さに気がついていない人が多いというだけの話だろう。また、RSS フィードをアーカイブできないというのは誤解で、Bloglines のようなツールでアーカイブしておいくことができる。

さらに、Alterbox は「視線追跡調査の結果から、ニュースレター以上に、フィードの見出しや要約は斜め読みされている...ユーザは見出しの冒頭にある単語を2つ程度までしか見てくれていない。」ことから、「一般的なビジネスユーザや消費者層を相手にするサイトであれば、フィードに重きを置く必要はない」と指摘する。まぁこの指摘は正しいかもしれない。フィードは消費者にとって大量の情報を捌くためのツールなのだから、情報を提供する側から見れば、「たくさんのウェブサイトから集められた膨大な数の見出しの中にあっては、あなたのウェブサイトが読者に示す存在感は塵に等しい」ということになってしまう。しかし、フィードよりもメールによるニュース・レターの方がちゃんと読まれるという主張には今一説得力が無い。僕はメールで配信されるニュース・レターを読む時間より、もうフィードを読んでいる時間の方が長いけどね。

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