2006/11/20

日本の受験システムが日本をダメにしている

Life is beautiful: 日本の受験システムが日本をダメにしている

確かにこっちの大学に通っていると、アメリカ人はよく勉強するなぁ(というか、させられるなぁ)という感じがする。例えば、日本では一日2~3コマ、半期で 10~15の授業を取るのが普通だが、米国では一日 1コマ週 4日の 4コースが普通だ。5コースも取ろうものなら、クレイジー扱いというくらい、1コースあたりの負荷が高い。

じゃぁ日本の大学は遊んでばかりで "ダメ" かと言うと、実はそうでもないと思っている。

僕の大学では、「勉強しない奴には単位を上げる」というポリシーの教授がいた(一人じゃなくて、結構な数いた)。学問に身を捧げる気もないのに、間違って大学に入ってきてしまった人は、単位はあげるのでさっさと出ていってください、というわけ。大学は学問をするところであって、リゾート地でもなければ、社会人養成所でもない。教授にとって興味があるのは学問で身を立てようとする優秀な学生であって、それ以外の学生が卒業してから社畜になろうが、野垂れ死のうが知ったことではないのだ(アメリカの大学はここも違っている。キャリアアップのための社会人養成所としての機能があり、卒業生のステータスが大学のステータスに直結するため、優秀な「卒業生」を出すことに非常に熱心だ)。つまり、勉強する学生は放っておいても勉強するし、勉強しない奴に何を教えても無駄、というわけ。これは高校までの悪平等教育とは一線を画した、ある種の英才教育で、実際、日本に優秀な研究者が多く生まれていることを見れば、そんなに間違った教育方針でも無いようだ。

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