2006/12/02

人月見積もりでは生産性は上がらない、IPAが警告

人月見積もりでは生産性は上がらない、IPAが警告 − @IT

情報処理推進機構(IPA)の報告より、「受注ソフトウェア開発の売上高が高い比率を占めている企業ほど労働生産性は低い」との指摘。うーん、うちの会社を見る限り、鋭い指摘だ。

その他、ソフトウェア開発が「多重下請け構造になっており、必ずしも効率的ではない」という問題点も指摘された。偽装請負の問題もあいまって、ここ数年内に業界構造の変革が求められていると言っても良いだろう。そう言えば、この前やったプロジェクトなんか、コード書く人は 2人しかいないのに、リーダーは 3人くらいいたからなぁ。まったく、どうなってるんだか...。

また、1970年には既に指摘されていたとは言え、あらためて「人月単位での管理が一般的であり、労働生産性の向上が売上高増加につながりにくい」と指摘されている。今だにソフトウェアの工数を計るのに人月を持ちだす人(まぁ僕もなんだけど)がいるのは、いったいどういうわけだろうか? 人によって生産性は60倍以上も違うというデータすらあるのに...。個人的には XP ライクなストーリー単位の開発が解になるのではないかと思っている(全体量の見積りは行なわず、重要な機能から順にスパイラルに実装し、予算か期限のどちらか一方が過ぎたところで終わり。ミクロの見積りは計画ゲームで)。

しかし、IPA がこんなに(誰もが知っている)まともなことを言うとは思っていなかったので、少し驚いた。未踏もそうだけど、最近いい活動が多いね、IPA。

Comments: コメントを投稿



<< Home

This page is powered by Blogger. Isn't yours?